「脂質異常症」とは脂質が血液中に多いということ。

「悪玉コレステロールが多い」「善玉コレステロールが少ない」「中性脂肪が多い」

の3つの状態があります。

悪玉コレステールは血管内のコブ(プラーク)をつくり、動脈硬化を促進させ、

善玉コレステロールはプラークからコレステロールを抜き取ることで、動脈硬化を解消する働きがあります。

女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を肝臓で取り込まれるのを促し、スムーズに代謝させる働きを持っています。

そのため、エストロゲンの分泌が盛んな若い女性には、男性と比べると動脈硬化の割合がかなり低いと言われています。

しかし閉経を迎えたあたりから、約半数近くの方が血液検査で脂質異常症と診断されるようになります。

 50歳までのの心筋梗塞の発症の男女比は8:1。

しかし、70歳代には女性の発症率は男性を上回ります。

女性がいかにエストロゲンで守られているかがわかりますね。

 

閉経期は女性ホルモンの低下から、のぼせや汗などの更年期症状が注目されがちですが、

この時期から体の中では見えない変化が起きだして、動脈硬化からによる病気が増えることにも注目が必要です。