2013年に風疹が流行した年でした。

今年は今のところ、標準的な推移(国立感染症研究所発表)にとどまっていますが、また春先の流行の時期に向けて注意が必要です。

妊娠初期から妊娠20週頃までの間に、風疹の抗体がない、もしくは抗体が低い女性が風疹にかかった場合、

赤ちゃんに先天性風疹症候群(心奇形、白内障、難聴など)の心配があります。

感染時期によって、赤ちゃんの先天性風疹症候群の発症リスクは変わりますが、

妊娠1ヶ月では約50%以上、2ヶ月で約35%、3ヶ月で約20%、4ヶ月で約8%といわれています。

もし、そろそろ妊娠を、と考えられている場合は、一度妊娠前に風疹の抗体の血液検査されることをおすすめいたします。

抗体価が低ければ、ワクチン接種が非常に有効です。

 

1962年〜1978年は中学生女子に学校で集団接種をしていましたが、

1979年〜1987年は医療機関での個別接種に変更となったため、接種率の低さが危惧されています。

ちなみに私自身も中学生時期にワクチン接種をしましたが、抗体価が下がってしまったようで、

20代前半の医学生時代に風疹にかかってしまい、驚いた経験があります。

現在は小学校入学前に2回接種ですが、1990年以前は1回接種でしたので、十分な抗体が得られてないことも多く、ワクチン接種していても絶対安心というわけではありません。

 

大阪市では、先天性風しん症候群を予防するための対策として、風しんワクチン接種費用の公費助成が行なわれています。

http://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000259598.html

条件を満たせば、ワクチン接種は6295円までの助成が受けられます。

ぜひ、ご参考にしてください。

ちなみに当院の風疹ワクチン接種は 6480円(税込み)です。

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