今回は、女性とは切っても切れない縁の、「貧血」についてお伝えします。
血液検査で貧血をみる指標は「ヘモグロビン値」です。
通常、10〜10.9g/dLで軽い貧血。7〜9.9g/dLで強い貧血。6.9g/dL以下で大変な貧血です。
貧血はゆっくり進行することが多く、その場合、意外と気がつきにくいものです。
次のような症状はありませんか。
- 階段をのぼると息切れする。
- 脈がはやい。
- 体がだるく、疲れやすい。
- 氷をガリガリと食べたくなる。
これらは貧血が原因となる症状です。
女性の貧血の原因のトップは過多月経、つまり生理の量が多いことです。
2位は消化管からの出血ですので、ぜひ消化器内科でも調べてもらってください。
その他は、鉄分やその他の栄養の摂取不良や、血液の病気、腎臓の病気などがあります。
では、過多月経かどうか自分でわかるでしょうか。通常、初経から他人と比べることがなく、「生理の量が多い」ということに気づきにくいかもしれません。
過多月経のチェック項目
- 昼でも夜用ナプキンを1時間で交換する必要がある日がある
- レバーみたいな大きなかたまりがでることがある
- 生理が1週間以上続く
1つでも当てはまる場合は、過多月経の可能性があります。
過多月経は主に子宮に何らかの原因があることが多いので、早めに受診をお願いします。
Dr.ゆかこ